安全で仕上がりの良い白髪染めとは?“全体用と部分用の使い分け”

全体用と部分用の使い分け

一度ヘアカラーをしたら次にヘアカラーするまで2、3か月は置いたほうが良いでしょう。なぜなら多くの商品にはジアミン系の強力な有機染料が使用されているので、頻繁に使うのは肌や髪にとってあまりよくないからです。ではそれまでの間にすこしずつ伸びてくる白髪はどうしたら良いのでしょうか?

おすすめなのが全体用と部分用を使い分けることです。ヘアカラーはまず最初に全体を染めるとき、少し大変な思いをして染めなければなりません。パッチテストからはじまり1液と2液をまぜて洋服や他の部分をよごさないようにいろいろ気を使ったり、放置している間はあまり他のこともできません。最近では泡やコームタイプなど使いやすいものも増えていますが、それでも時間と手間はかかります。そう考えると美容院に行ったほうがだんぜん楽なのですが、自分で行う場合は数千円でできますので、そうなるとやはり自宅で行ったほうがよいという答えにたどり着くのです。無事染め終わったら、髪の中から色が染まっているので数ヶ月はもちます。ちょっとほっとしますね。髪が伸びてきて白髪が気になるようになったら、そのときは全体を染めるのではなく部分用を使えばよいのです。

部分用の白髪染めにはさまざまな種類がありますが、形も多種多様でおもしろいので、ついついいろいろな商品を試したくなります。用途に合わせて好みのものを探してみると良いでしょう。パオン クイックリタッチ。この商品はくし付きのフェルト芯タイプで液ダレの心配がいりません。この商品、速乾性なのでなんと洗い流さなくて良いのです。それなのに使うごとにだんだんと色が染まってくるという優れもので、ヨーロッパでも数々の賞を受賞している商品です。他にもマスカラタイプなど一時的に白髪を隠すものもあります。

注意しなければならないのが、全体を染めたときの色と伸びてきた部分を染めるときの色の差です。美容院ではリタッチといって、部分染めの際にはもともとの色とうまく調和させる技術を持っていますが、自分で行うときにはそんな技術はありません。ですから色選びは少し悩むかもしれませんね。今までと違う色やメーカーのものを使用したり、色調を変えたりすれば、そこだけ目立ってしまいます。たとえば赤系で全体を染めたのに部分染めは黄色系を使用してしまうと、仕上がりには違和感が出てしまいます。ヘアマニキュアタイプの部分染めにを使うなら、これは上から色を染めるものなので明るい色にはなりにくいですから、たとえばワントーン色を明るめにするとか、色選びに少し時間をかけたほうが良いかもしれません。もしわからなければメーカーに問い合わせてみても良いでしょう。